愚問愚考:胸先三寸
Q:次の括弧の中に身体の部位を指す文字を入れ、自分なりの慣用句を完成させよ。また、その示す意味を記せ。
「( )先三寸」
例:
「顔先三寸」 : 厚塗りの人物の接近限界。
先日道を歩いていて、踏切待ちで通りすがりのOLさんたち二人と隣り合って並んだときのこと。
彼女らは暇をつぶすためかいずれも両手で携帯電話を捧げ持ち、うつむいて一心不乱にメールを打ったり読んだりしている様子。
……その姿を見ていて、思ったこと。
「なんか、おじゃる丸に似てる」
ほら、最近の携帯電話のフォルムって、開いたところが笏に見えるじゃないですか。それを両手で持ってるもんだから、平安貴族に見えて仕方がないなあとw
見えない?
どっとはらい。
モブログを設定したりしたので、テストがてら。
今日車でお出かけしまして、その帰り。
もうすっかり日が暮れて、西の空が山際のオレンジから濃いブルーへと綺麗なグラデーションを描いていました。
それを見て。
「……ああ、まるでニジマスの腹のように綺麗な色だ」
……その時大変空腹だったのは秘密です。
夕暮れの色はつまるところ光の色ですから、虹が名の元になったニジマスを連想するのももっともなのではないか、とか思ったりして(ぉぃ)
最近、どうも愚かなことばかり思い付くので、その中から徒然に書いてみます。
鉄扇 というものがあります。
これは文字通り鉄を部材として使用した扇です。張られている紙の部分も、と言うか広げた全てが鉄で出来ているものもあるかも。これは(主に護身用の)武器にもなり、たしなみとして携える扇が鉄扇であった武将もいたとか。
武器と言っても、広げていた扇をぱちんと閉じて、げいんと殴る、あるいは剣を受ける、と言うのが一般的な使い方です。
しかし後世の創作、特にマンガやゲームでは鉄扇を、広げても武器に使えたかのように描写するものが多いです。しかもあろう事か、広げた状態で扇を刃として使って敵を斬る、と言ったものまであります。
そこで今日の愚問。
「扇を広げて刃にして斬る、なんて使い方、可能だったんでしょうか?」
さて、どうだったんでしょうか。
そもそも可能なのか?
可能かどうかと言えば、「不可能ではない」というべきでしょう。材質、形状、刃の付け方、用いる体術、いずれも専用のものを用意すればできそうな気がします。つまり「モノ」「ワザ」としては、成立しうる、ということです。
ただ、武器には重要な側面があります。それは、「実戦で役立たなければ意味がない」ということです。
もっともここでも、そんなに遜色があるとは思えません。元々(緊急用とは言え)受けには使われますから、間合いと、受けから攻撃に転ずる技術、相手を斬るワザ、そして材質さえ考慮すれば、十分効果を持ちうるでしょう。
しかし鉄扇には武器としては致命的な欠陥があります。
考えてみましょう。刃として斬る、ということは、扇の面に対して平行に振るということです。
実際にやってみるとよく解ります。さあどうぞ。……はい、もう一回。……はい、もう一度。……これがどうした、って? あなたの扇は鉄製ですか? 違う? では、この鉄扇に持ち替えて、もう一度。
……どうです。指が疲れてきたでしょう?
そもそも広げた扇というものは、つまんで持つ形になります。広げて刃として斬る、という使い方であれば尚更、それ以外の持ち方は考えられません。
見ようによっては大変優雅な形ですが、鉄という材質、人を斬る衝撃、を考えると、振る際にはつまんでいる指には大変な力を込めなければならないでしょう。
つまむという一番ヘタレやすい力をかくも酷使する武器が、長丁場になることもある実戦で常用されるとは、とても思えません。
そんなわけで私の到った結論は、「可能ではあるが、やがてみんなやめる」です。(ぉぃ)
ではどうすればいいのか?
やはり刀剣のように、しっかり力を込めて持てて自然な方向に振ることができる「柄」を持つものが良いでしょう。骨は全て鉄製である一方で、防火と軽量化のために獣の皮を張ってみるのはどうでしょう。縁の部分はやはり鉄(ミスリルとかでも構いませんが)で枠組みして、そこに刃を付ける。これなら、自然に振って、かつ刃で敵を斬ることが可能です。
……なぜか、団扇になってしまいました。
諸葛孔明も持っていたとされる羽根団扇は、もしかしたら戦場で使われていた鉄団扇(てつうちわ)が原形だったのかも知れません。
まあ私なら、人を一人斬った時点で、そんな血に汚れた団扇など捨てちまいますが。
「ああ暑かった」なんて扇いで返り血が顔に飛んできてはたまりませんから。
……ああしまった、やっぱりみんなやめてしまうのか。
いや、洗えればいいはず。団扇に張る皮を、防水性にも優れたトカゲの皮とかにすれば……
ちゃんちゃん。
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